インプラント – いなほ歯科クリニック|いなほ歯科クリニック|川崎市中原区武蔵中原駅前の歯科医院

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インプラントとは

インプラントとは歯を失った部分の骨内に、チタン製の人工歯根(フィクスチャー・インプラント体)を埋入し、その上に被せ物をする治療方法です。ブリッジや義歯に代わるとして治療法といわれております。近代歯科インプラントの父、スウェーデン・イェーテボリ大学の故ペル・イングヴァール・ブローネマルク教授が1950年代後半、チタンと骨組織とのしっかりとした結合(オッセオインテグレーション)を発見したことから始まりました。その後長年に亘る研究を経て、1965年に初めてヒトに対する応用が開始されました。

日本では1983年6月にイェーテボリ大学でブローネマルク教授に師事していた小宮山彌太郎先生が東京歯科大学に帰任し、インプラント治療を行ったのが始まりです。小宮山先生は日本におけるインプラントの父と呼ばれておりますが、東京都千代田区で開業され、現在も診療と教育に従事されています。(ブローネマルク・オッセオインテグレイション・センター)

私は、ひょんなご縁から小宮山先生と親しくさせていただき様々なアドバイスを頂戴しております。また、この武蔵中原の地に開業させていただく機会を与えてくださったのも小宮山先生です。「生体組織は、人間より賢い」これは小宮山先生がよくおっしゃられる言葉です。商業優先の材料や道具を使ったインプラント治療、無謀・不必要な術式によるインプラント治療が世間にはびこっています。そのような治療には身体は繊細に反応を起こします。丁寧なインプラント治療には長年に亘る良好な予後を約束してくれます。当院ではこの言葉を胸にインプラント治療を進めてまいります。

インプラント治療にあたっては、CT等で事前の検査を行っていただきます。手術の適否を判断した上で、術式・期間・費用等をご説明いたします。最終的に書面での確認・署名を頂戴した上で手術を進めてまいります。
もちろん、無理にインプラントを勧めることはありません。

当院にて治療が困難な症例については、ブローネマルク・オッセオインテグレイション・センター関東労災病院関東労災病院等の提携施設にご紹介することも可能です。

右図の骨の中に埋入された金属が人工歯根(フィクスチャー)で、中間構造体(アバットメント)が被せ物をするための土台となり、その上に被せ物をします。インプラント治療には1回法と2回法があり、状況により術式が変わります。
当院では、ノーベルバイオケア社のインプラントを採用しております。学術論文も多く、治療データも多いインプラントです。

ブリッジ・義歯・インプラントの比較

ブリッジ

右上のブリッジの写真では、2本の土台の歯で本来3本分にかかる力を支えていることがお分かりいただけると思います。
長年大きな力がかかることで、土台となる歯の寿命はどうしても短くなりがちです。またご覧のとおり土台となる歯を大きく削る必要があるのが欠点となります。

義歯

歯を失った部位に取り外し式の人工の歯を置き、咬合機能を取り戻す方法です。
通常、前後の歯に金具を伸ばしバネを掛けることになります。総入れ歯の場合は、吸盤の原理で入れ歯を維持・安定させます。保険を適用することが可能で、ブリッジのように歯を多く削らないので、金銭的・身体的負担は比較的少なくて済みます。
一方、入れ歯を安定させるために他の健康な歯に金具をのばしてバネを掛けるため違和感が出ることが多く、金属のバネは見た目も目立ってしまいがちです。時間が経つとバネはゆるくなり入れ歯が外れやすくなるので定期的な調整が必要になります。
また、取り外し式なので定期的に入れ歯を洗浄する必要があります。汚れが付いたままの入れ歯は歯肉炎の原因となり、痛みが出てしまいます。しかし、義歯を大事に取り扱う方は、残った歯も大事にケアなさる傾向にあるので、その後の口腔内が良好に保たれることが多いです。噛む力が主に粘膜にかかってくることもあり、その力は骨に支えられた天然歯の約20%前後に低下するといわれます。

(義歯について詳しい説明はコチラをご覧ください)

インプラント

インプラントは、上述のとおり歯を失った部分の骨に直接人工歯根(フィクスチャー・インプラント体)を埋める方法で、通常前後の歯を削ったりすることがないので、他の歯に負担をかけてその歯の寿命を短くすることはありません。咬む力も天然の歯の90%程度と言われており、しっかりと骨と結合すれば、インプラントをしたことを忘れてしまうほどです。ただし、手術が必要となりますので、患者さまの全身状態・骨の状態によっては、インプラント治療ができないケースがあります。また、インプラント治療後もケアを怠ると、他の歯と同様、歯周病のような症状がでる可能性がありますので、定期的な検診と口腔ケアが重要となります。保険適用外の自由診療となり、当院では一本当たりの金額(税込)がフィクスチャー埋入時22万円と上部構造(被せ物)装着時22万円の44万円かかります。(CT撮影・型取り等の付帯費用は別途)

歯周病治療の流れ

カウンセリング

インプラント治療がどのようなものなのか説明して、インプラント治療を理解していただきます。問診を行い、全身疾患や既往歴、口腔内検査をします。かみ合せや治療後の様子を模型を使って説明するための歯型を取っておきます。必要に応じて当院にてCT(コンピュータ断層撮影法)撮影を行います。〔撮影時に1万1千円(税込)かかります〕

・インプラント治療説明
・問診(全身疾患・既往歴・口腔内診査)
・模型のための歯型取り
・CT(コンピュータ断層撮影法)撮影

診査・診断・術前治療

インプラント治療を行う前には、全身疾患や既往歴、CT(コンピュータ断層撮影法)などによる診査・診断を行います。
診査・診断に基づき模型を使ってインプラント治療後にお口の中がどのようになるのか説明をします。
書面をお渡しし、具体的な手術の方法・リスク・治療の期間・費用等をお伝えします。疑問点についてはしっかりお答えし、治療への同意を得ます。インプラント治療に影響を与える他の口腔内の問題については、事前に治療する必要があります。

・模型を使って治療後のお口の様子を説明
・CTを用いて、骨の状態とインプラント手術の説明
・治療の流れ・費用等について文書をもとに説明、インプラント治療への同意
・必要な治療(虫歯・歯周治療・矯正治療)開始

なお、サージカルステント(CTをもとにインプラントの埋入位置・方向・深さを決定するために手術時に補助的に使われる器具)の製作が必要な場合、製作費が7万7千円(税込)かかります。

1次手術

滅菌環境のもとフィクスチャーを骨に埋入します。
骨の状態により1回法か2回法を選択いたします。
必要に応じ、日本歯科麻酔学会認定の麻酔認定医による静脈内鎮静法(セデーション:Sedation)を行うことが可能です〔5万5千円(税込)〕。
2回法の場合、歯肉を縫合してフィクスチャーが骨と結合(オッセオインテグレーション)するのを待ちます

・インプラント手術(1回法・2回法)(生体モニターによる管理下で行います)
・仮歯の装着(状況により行わない場合があります)
・3か月~6か月程度がインプラントが骨と結合する期間です。

2次手術

上部構造(被せ物)を装着するための中間構造物(アバットメント)を連結する手術です。
2次手術は、歯肉を少し切開する程度の身体的負担で、時間も比較的短時間で済みます。
1回法の場合は2次手術は行いません。

・上部構造装着のための準備

上部構造装着のための型取り

上部構造を装着するための型取りを行います。

・上部構造装着のための準備

被せ物(クラウン)装着

最終的な被せ物を装着します。状況により、かみ合わせやお口の中の感覚に問題が生じないか仮歯を装着して様子をみることもあります。

・被せ物(クラウン)の装着
・状況により、仮歯の装着〔1万1千円(税込)〕

メインテナンス

インプラント治療をして、治療が終了するわけではありません。しっかりメインテナンスを行うことで、インプラントを長い期間、機能せさることが可能となります。インプラント治療後は3か月に一度のメインテナンスを行い、歯科医師によるかみ合わせの確認と歯科衛生士によるお口の中の清掃を行います。

・咬合関係の確認
・お口の清掃

メインテナンスをしっかり行うことでインプラントは機能し続けます。他の歯もメインテナンスすることになるので、お口が良い状態に保たれます。
また、かみ合わせは経年的に変化するため、インプラント治療後は定期的にかみ合せの確認を行うことも大切です。

世界で初めてインプラント治療を受けた方はメインテナンスをしっかり行い、40年以上に亘り機能し続け、天寿を全うされたという記録が残っています。